Parallels RAS の使用例
セキュアなリモートワークソリューション
- デバイスの種類や場所を問わずに、業務用アプリとデスクトップに対しセキュアなリモートアクセスを提供します。
- データセキュリティを強化し、在宅勤務のコンプライアンス規制にも対応できます。
- 追加の保護レイヤーとデータアクセスのロックダウンにより、アセットを保護します。
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タブレットやスマートフォンなど使用するデバイスに関わりなく、Parallels RAS は必要に応じて、デジタルワークスペースへのシンプルかつ安全なアクセスを提供できます。Parallels RAS を展開すれば、ユーザー、グループ権限、場所、デバイスによってアクセスを制限するポリシーが適用されるので、データ損失や悪意あるアクティビティによるリスクを低減できます。さらに Parallels RAS は、FIPS 140-2 暗号化と多要素認証(MFA)をサポートしています。
さらに詳しく業務従事者に対し、スマートフォン経由で、ローカルのワークスペースのような使用感を提供できます。Parallels RAS により、Windows アプリケーションで、スワイプ、ドラッグ、タップしてクリック、ズームインなどのネイティブタッチジェスチャーが使用できます。ワークロードは、簡単に実行できるようになります。さらに、Samsung DeX を使えば、モバイルデバイスを本格的なワークステーションに変換させることができます。
さらに詳しくParallels RAS によって、Chromebook を使用している業務従事者は、任意のネットワーク経由で、Windows で動作する基幹業務(LOB)アプリケーション、デスクトップ、データにシームレスにアクセスすることができます。オフィス外でも作業可能であり、さらに、セキュリティを向上させ、エンドポイントの管理と保守のコストを削減できます。
さらに詳しく業務従事者が在宅ワークを続ける場合でも、徐々にオフィス勤務へと戻る場合でも、Parallels RAS によって、業務ファイルとアプリケーションに柔軟かつ安全にアクセスすることができます。業務従事者は、種類の異なるデバイスを切り替えて、中断したところから作業を再開できます。業務従事者は、自宅でタブレット端末を使って作業を開始し、公共交通機関を利用してオフィスに向かい、その後、業務用のノートパソコンやデスクトップパソコンで作業を続けることができます。外出先でも進捗を見失うことなく作業が可能です。
さらに詳しくデスクトップやアプリケーションをリモート PC からも公開できます。Parallels RAS により、ハードウェアやライセンスを追加することなく、インフラ上の Windows ワークステーションを物理的または仮想的にリモート PC に転換します。組織は典型的なオフィスインフラの環境から、完全なリモートワーク環境、またはオフィスとリモートワークの両方の特長を備えたハイブリッド型の環境に移行できます。
さらに詳しくすべての在宅勤務者が、業務用のノートパソコンやタワー PC を使用できる訳ではないので、場合によっては、タブレット端末やスマートフォンなど、個人所有のデバイスに頼らざるを得ません。自宅でスマートフォンやタブレットを使用する場合、Parallels RAS は外付けのマウスとキーボードの統合をサポートしているため、業務従事者は通常のデスクトップコンピューターを使用しているかのように生産的に作業できます。
さらに詳しく企業向けのセキュアなリモートワークのヒント
従来のオフィス環境は、在宅勤務やリモート環境へと移行してきました。
リモートワークセキュリティのベストプラクティスに沿ってスタッフを支援するには、どうすればよいでしょうか?
リモートワーカーのためのサイバーセキュリティポリシーを作成する
企業データを保護するには、まずすべての業務従事者に対し、ポリシーの周知を図らなければなりません。セキュリティポリシーには、業務従事者が従うべき各種のセキュリティプロトコルと、会社側がそれらをどのようにサポートするかの概説を含めるべきです。
多要素認証
パスワードだけでは心許ない場合、セキュリティプロセスの追加レイヤーにより、リモートワーカーおよび経営側に安心感をもたらすことができます。企業ユーザーは、追加の認証ステップを求める多要素認証を導入することができます。
ファイアウォール、ウイルス対策ソフト、マルウェア対策
リモートワーカーは、携帯電話、タブレット端末、PC など、すべてのデバイスに最新のファイアウォール、ウイルス対策ソフト、マルウェア対策をインストールする必要があります。デバイスの紛失や盗難が発生した場合、企業ユーザーはリモートでデバイスのワイプ(完全消去)を実行したいと考えるかもしれません。Mobile Device Management プラットフォームを使用して、これを実行できます。
クラウドへのシフト
クラウドへの移行が完了していない組織は、安全なリモートワーク環境を確立するために、移行を進める必要があります。セキュリティ担当部署がクラウドネイティブなツールを使用できるようになれば、生産性が向上し、サイバーセキュリティの課題をより迅速に解決できるようになります。
プロセスの自動化
リモート環境において、業務従事者のオンボーディングとオフボーディングを自動化できます。これにより、業務従事者が離職する際のシステムへのアクセスの停止や、機器の返却を確実に実行できるようになります。セキュリティインシデント発生時に非常に重要とされる応答時間が短縮されます。
在宅勤務のセキュリティリスクを軽減する
サイバー攻撃のリスクを軽減するために、業務従事者は所定のガイドラインを遵守する必要があります。システムの脆弱性を軽減するために、セキュアなリモートワークポリシーを策定する必要があります。業務従事者に求められる事柄:
オペレーティングシステムとソフトウェアを常に最新の状態に保つ
OS とソフトウェアの両方が悪用される可能性があります。ウェブブラウザーを含むすべてのソフトウェアが攻撃の対象となる可能性があります。脆弱性の公表からその対策が講じられるまでに、致命的な遅延が生じる場合があります。
常に自動ロックを有効にする
業務従事者が自宅、コワーキングスペース、カフェなどでデバイスを置いて離席するときは、確実にロックをかける必要があります。これはしばしば軽視されますが、ロックをかけないでいると、データセキュリティ上の大きなリスクとなりかねません。自動ロックは、使用者が離席した状態の機器を保護する機能です。
強固な PIN/パスワードの作成
サイバーセキュリティの攻撃のリスクを低減させるため、業務従事者は常に強力なパスワードを使用しなければなりません。繰り返しの数字や配列、よくあるパスワードなど、簡単に推測可能なものは避ける必要があります。
デバイスの検索とリモートワイプを有効にする
デバイスの紛失や盗難が発生した場合、その場所を特定するとともに、可能であれば遠隔制御できるようにすることは、情報セキュリティを確保する上で非常に重要です。デバイスを安全に消去することができれば、攻撃者が多大な時間と労力をかけたとしても、データにアクセスされる可能性は大きく低下します。
サイバーセキュリティを強化する
リモートワーカーの課題
Parallels® Remote Application Server(RAS)などの仮想デスクトップインフラ(VDI)ソリューションにより、リモートまたはオンサイトで業務に従事するスタッフのサイバーセキュリティを強化し、向上させることができます。
Parallels RAS には、以下のような追加の保護レイヤーを備えたビルトインのセキュリティ機能が搭載されています。
この機能を有効にすると、ユーザー認証の際に、2 種類の認証要素が求められるようになります。最初の要素としてネイティブ認証(Active Directory/LDAP)を使用し、2 番目の要素として、Azure MFA(RADIUS)Duo(RADIUS)、TekRADIUS、Deepnet、SafeNet または、Google Authenticator のいずれかを使用できます。
これは、権限を最小限にとどめるという原則を適用するのに役立ちます。ユーザー別、インターネットプロトコル(IP)アドレス、メディアアクセスコントロール(MAC)アドレス、ゲートウェイに基づき、公開済みリソースへのアクセスを制限する、細分化されたフィルタリングルールを作成できます。
これにより、エンドユーザーに対しセキュアな Single SignOn(SSO)機能を提供できます(エンドユーザーに認証が求められるのは初回のみであり、その後サービスにアクセスできるようになります)。
キオスクモードを使用してデバイスが構成されている場合、ユーザーはシステム設定を変更したり、新しいアプリケーションをインストールしたりできません。
この機能により、ユーザーデバイスに特定の設定をプッシュして、セキュリティポリシーを強制的に施行できます。
このタイプの認証は、ユーザーの物理的な所有物(スマートカード)と、ユーザーに伝えられている情報(ユーザー個人識別番号、PIN)をスマートカードリーダーに入力することで実行されます。
Parallels RAS の接続は、FIPS 140-2 準拠の SSL/TLS により暗号化されており、移行中のデータも暗号化で保護できます。
この機能を有効にすると、ユーザーがクリップボードへのコピー & ペーストを利用できなくなります。クリップボードを介する情報漏えいのリスクを最小限に抑えることができます。
Parallels RAS のセキュリティ機能が組み合わさって機能し、IT チームが堅牢なクライアントポリシーを単一のロケーションから作成および実装することで、IT ワークロードとサイバーセキュリティリソースへの負担を軽減できます。
これにより、現代のサイバーセキュリティに関する数多くの課題に包括的に対応しつつ、企業が安心してリモートワークを実現できるよう支援します。