Parallels RAS 18.1 の新機能

Parallels® Remote Application Server(RAS)18.1 により、ユーザーのセッション管理を改善し、エンドユーザーのリモート PC へのアクセスを簡素化できます。さらに、Windows Virtual Desktop の統合に関する新機能が導入されており、Apple M1 および Intel チップ上でのネイティブ動作に最適化された Parallels Client for Mac を利用可能です。

Parallels Desktop 18.1 には他にも注目すべき機能が含まれています。

  • 細分化された多要素認証の設定
  • 公開済みリソースのメンテナンス
  • Yubico - YubiKey(PIV)のサポート
  • テナントブローカー: 単一のテナントで複数のアドレスを利用
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複合的なユーザーセッション管理

Parallels RAS コンソールの新しいセッションカテゴリーにより、管理者やヘルプデスク担当者はすべてのユーザーセッションを同じ場所から効率的に管理することができます。

ユーザーは、さまざまな OS 上でホストされる各種の配信方法を必要とする場合が少なくありません。セッションカテゴリーには、すべてのユーザーセッション、および関連するセッションの詳細がまとめられています。次のホスト先に対応しています。

  • リモートデスクトップセッションホスト(RDSH)
  • 仮想デスクトップインフラ(VDI)
  • Azure Virtual Desktop
  • VDI 経由のリモート PC

さらに、新しいリソースビューには、ユーザーセッションで実行中のすべての公開済みリソースが表示されます。このビューでは、検索やフィルター機能を利用できるため、小規模または大規模な展開における質の高い管理が可能となります。

セルフサービス型のリモート PC アクセス

セルフサービス型のリモート PC は、組織が業務従事者にデスクトップへのリモートアクセスを提供するための、迅速かつ効率的な手段です。

エンドユーザーは、自分の Windows PC をセルフサービスで Parallels RAS ファームに登録することができます。登録された PC は自動的にリモート PC として追加され、対応する公開済みデスクトップが作成されます。これは、指定したユーザーに対してフィルタリングされるため、ユーザーは場所やデバイスの種類を問わず、自分の仮想ワークスペースに安全にアクセスすることができます。

セルフサービス型のリモート PC には次のようなメリットがあります。

  • 業務従事者がオフィスのワークステーションに安全にアクセスできる
  • リモート PC の登録および公開の負荷を軽減または自動化することで、IT 管理者の時間とリソースを節約

また IT 管理者は、この機能を使って、リモート PC エージェントのサイレントインストールを行い、リモート PC のデスクトップを自動的に登録して、対象のユーザーに公開できます。

注: この機能は、スタンドアロンのリモート PC にのみ適用されます。VDI テクノロジーで構成されたリモート PC には適用されません。

Azure Virtual Desktop の統合: 新機能

次の新機能により、Azure Virtual Desktop(旧 Windows Virtual Desktop)との連携を引き続き強化します。

ホストサイズのオーバーライド

ユーザーは、異なるサイズのホストからプロビジョニングされたリソースを必要とする場合があります。共通の Parallels RAS テンプレートから作成されたホストが、管理者の要求に応じて、または特定のホストプールに参加すると同時にサイズ変更できるようにすることで、リソースの利用性向上とコストの最適化を実現します。

RDP Shortpath のサポート

RDP Shortpath により、接続の信頼性が向上し、各ユーザーセッションで利用可能な帯域幅が増加します。これは、クライアントおよびセッションホスト間における UDP ベースの直接通信を確立するもので、Parallels RAS コンソールから直接有効にすることができます。VPN またはパブリック IP が必要です。

SAML SSO

Security Assertion Markup Language(SAML)2.0 シングルサインオン(SSO)認証により、異なる組織に属するユーザーの ID 管理の効率性を強化できます。

HTML5 による Windows クライアントのサポート

Azure Virtual Desktop リソースは、Parallels Client for Windows を使用する HTML5 クライアントポータルから起動できます。

テンプレートの修復オプションを追加

テンプレートホスト上の必要なタグが、Azure ポータルまたは Parallels RAS コンソール外のその他の構造から削除された場合、予期しない挙動の発生をできる限り回避するため、修復オプションが選択されるときに、タグが再作成されます。

テンプレートに [サーバーツール] と [トラブルシューティング] のオプションを追加

Parallels RAS コンソールで、定義済みまたはカスタマイズされたサーバーツールや Agent のトラブルシューティングオプションとテンプレートを組み合わせて使用することで、管理機能を向上させることができます。

M1/Intel チップ搭載 Mac 対応の Parallels Client

現在テクノロジーの世界では、新しい Apple M1 チップが話題になっています。Parallels Client for Mac は、Apple M1 および Intel ベースの Mac デバイス上でネイティブに動作するように再構築および最適化されています。これにより速度とバッテリー持続時間が向上しました。

Parallels RAS macOS のユーザーは、M1 Mac コンピューターにビルトインされているバイナリ変換ソフトウェア、Rosetta 2 を介することで、Parallels Client for Mac を既に利用しています。一方、Parallels Client for Mac は、Apple M1 および Intel ベースの Mac デバイスをネイティブでサポートしており、パフォーマンスが向上しています。

動的なセッション解像度の更新

ウィンドウモードで動作する公開済みデスクトップへの業務従事者のアクセスで、ウィンドウのサイズが変更されたときのユーザーエクスペリエンスを改善しました。

Parallels RAS では、ウィンドウモードで動作するリモートデスクトップの解像度が動的に更新されます。ウィンドウサイズを変更する場合に再度接続する必要はありません。

従来、リモート環境の解像度は最初の接続時にのみ設定可能でした。今回の改良では、接続中にも解像度を設定できるようになっており、リモートデスクトップセッションのウィンドウサイズが変更されたときに、解像度が自動的に更新されるようになりました。

双方向のクリップボードおよびファイル転送制御

クリップボードのリダイレクトを制限してデータの漏洩を防ぎ、セキュリティを向上させます。それと同時に、必要に応じてユーザーがデータをセッションホストにコピーまたはアップロードできるようにします。

クリップボードのリダイレクトにより、クライアントからセッションホスト、またはその逆方向のコピー & ペーストを可能にします。これは、双方向または単一方向に制御および制限することができます。

同様に、HTML5 クライアントのファイル転送は、セッションホストとの間でのみアップロードまたはダウンロードが許可されるように制御できます。さらに、デフォルトのファイルアップロードおよびダウンロードの場所を設定して、固定することもできます。このような構成は、Parallels クライアントで利用可能であり、Parallels RAS ポリシーによって集中管理されます。

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