Parallels RAS 16.5 の新機能

バージョン 16.5 では、自動プロビジョニングによる RDS ホスト、Microsoft App-V 統合、Parallels RAS PowerShell SDK によりファームの展開と管理を合理化できます。

機能強化された VDI 機能

シンプルな VDI 展開

バージョン 16.5 では、Parallels RAS VDI Agent が Publishing Agent(PA)のインストールに含まれており、別のコンポーネントとしてインストールすることもできます。新しいアーキテクチャでは、VDI ホストの展開および管理が簡素化されており、複数の VDI ホストを 1 つの VDI Agent から管理できます。(以前は 1 つの VDI ホストにつき 1 つの VDI Agent)

Parallels RDSH テンプレートクローンの作成

Parallels RAS テンプレートが再設計され、RDSH テンプレートクローンを作成できるようになりました。RDSH テンプレート関数を使用すれば、RDSH サーバーを自動展開できるようになりました。さらにオンデマンドで自動的に RDSH サーバーを作成、削除、または展開して Parallels RAS ファーム上の負荷を動的に調整できます。
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Parallels RAS Console の改良

  • サイト表示

    [サイト情報] タブが改良され、色付きボックスですばやい識別が可能な、サイトコンポーネントのステータス概要を表示する対話型ダッシュボードを実現しています。信号の色コード(緑、オレンジ、赤)は CPU 使用率、ユーザー、Publishing Agent(PA)のステータスといったパラメーターごとに構成できます。色付きボックスを使って個々のレベルまたはグループのレベルごとに表示できるので、サイトコンポーネントの状態が一目で分かります。たとえば、Agent コンポーネントの値が緑色の範囲内になければ、そのグループ全体が赤色になります。さらに、[デザイナー] タブがメニュー(左側に配置)から [サイト] タブに移動します。

  • 集中管理

    複数のサーバー上の Parallels RAS Agents を Parallels RAS Console を使って、グループごとに、または別々に、あるいは単一のウィンドウですべて同時にアップデートすることができます。

  • 変更を元に戻す

    バージョン 16.5 では、ファームで行った変更を元に戻すことができるようになりました。イベントログをスクロールしてファームで行った変更を表示し、以前の状態に戻せるようになりました。リストにフィルターを適用すれば、さらに簡単に見つけることができます。

Parallels RAS Console の自動バックアップを作成

Parallels Remote Application Server(RAS)Console の設定をバックアップすることについて検討したことがありますか。また、バックアップを自動設定したいと考えたことはありませんか。このガイドでは、お使いの RAS Console の自動バックアップの作成方法を取り上げます。

1 から 10 の手順に従って、Parallels RAS Console の自動バックアップをスケジュールできます。

機能強化されたシステム通知でスクリプトの展開が可能に

猶予期間、CPU 使用率などの多数パフォーマンスカウンターが追加され、通知メッセージをトリガーできるようになりました。また、構成値が事前に定義した範囲から外れるとカスタムスクリプトを実行できるようになりました。

Microsoft PowerShell API の追加

バージョン 16.5 では、新しいコマンドが実装され、PowerShell API から Parallels RAS ファームの完全なインストールや構成を実行できるようになりました。

PowerShell の追加

インストール、設定、アップデートなどの PowerShell スクリプトを使って、Parallels RAS の展開やアップデートを自動化できます。基本的な機能のほとんどは、対応するパラメーターで PowerShell コマンドレットを使用して、PowerShell API 経由で実行できます。

モバイルクライアントのユーザーエクスペリエンスが向上

デザインを一新した iOS および Android 向け Parallels Client では、より新しく生産性の高いユーザーエクスペリエンスを実現するとともに、リモートアプリケーションやリモートデスクトップに直感的にすばやくアクセスできるようになりました。

ローカル画面のクイックズーム(iOS および Android)

クライアント画面上の Dumbo マウスの下部をダブルタップすると、ズームインまたはズームアウトできます。お使いのデバイスの画面をタップするだけで、すばやくズームインやズームアウトができるようになりました。

キーボード操作の改良(iOS および Android)

ファイルまたはドキュメントでテキスト入力を使って作業している場合に、キーボードを画面にピン留めすることや解除することができるようになりました。入力作業をしていなくてもデバイス画面にキーボードをピン留めしておきたい場合に便利です。さらに、モバイルデバイスのキーボード用の Parallels Client に新しいボタンが実装されました。クリックしてテキストボックスを開き、テキストを入力して全文字列をリモートサーバーで実行中のアプリケーションに送信することができます。デバイス上で文章をローカルに編集する方が便利なので、接続速度が遅い場合や携帯電話の小さい画面を使用している場合などに使いやすい仕様となっています。

セッションの自動ログオフと自動タイムアウト(iOS および Android)

Parallels RAS Console 上で構成したセッションのタイムアウトがモバイルクライアントにも適用されるようになりました。これにより、理由もなくリソースを確保してしまう、忘れられたか非アクティブになっているファーム上のログインを気にせずによくなります。

モバイルの Parallels Client は App Store および Google Play からダウンロードできます。

スマートフォンで、スワイプ、ドラッグ、タップトゥクリック、ズームインといったすべての Windows アプリケーションのタッチ力学ジェスチャーを使います。

Parallels HTML5 Client の最適化

Parallels HTML5 Client は、再設計・最適化され、最新の動的ウェブベースのワークスペースを実現しています。バージョン 16.5 では、ウェブベースのユーザーエクスペリエンスが向上し、従業員が同時にタブや Windows のアプリケーションとデスクトップを Windows モードで実行してデスクトップのように操作できます。Windows モードで実行するアプリケーションは最小化され、アクティブなアプリケーションはタスクバーに表示されます。クライアントポリシーが Parallels HTML5 Client に適用できるようになり、データ漏えいや悪意ある攻撃のリスクが低減されます。

セッション維持

Parallels HTML5 Client は、HTTP クッキーを利用することにより特定のユーザーに対してセッションを維持できるようになりました。セッション維持とは、「セッション」時間(タスクやトランザクションが完了するまでの時間)にクライアントのリクエストを公開サーバーに送信することをいいます。HTTP クッキーは、このセッションを維持し、ユーザーが異なる IP アドレスの異なるネットワークに接続してもセッションで作業を続けられます。

アプリケーションのグループ化

バージョン 16.5 では、ユーザーエクスペリエンスが向上し、同一アプリケーションの複数のインスタンスを 1 つのアイコンにグループ化したり、Windows 10 のタスクバー機能のようにセッションタスクバーに別々に表示したりすることができます。

ドラッグ&ドロップ

ドラッグ & ドロップ機能が Parallels HTML5 Client に追加されました。この機能によりローカルデバイスと Parallels HTML5 Client セッション間で簡単にファイルを転送できます。

タブでのアプリケーション処理

公開アプリケーションとデスクトップはセッションタスクバー付きの 1 つのブラウザーのタブか新しいタブに開くことができるので、ウェブブラウザーで実機のように操作が可能になり、ユーザーの生産性が向上します。

あらゆる HTML5 ブラウザーで Windows デスクトップとアプリケーションを操作

  • Windows デスクトップとアプリケーションをどこからでも実行。
  • 簡単にウェブから仮想ワークスペースにアクセス可能。
  • 複雑なインストールやマニュアル設定なしであらゆるウェブブラウザーから即座にアクセス。

Parallels Client for Windows

カスタマイズ

カスタマイズ機能が Parallels Client for Windows に追加されました。デフォルトのロゴとカラーテーマをカスタマイズして組織独自のものに変更できるようになりました。
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パスワードポリシー

企業のパスワードポリシー要件が Parallels Client で表示できるようになり、パスワードの更新と変更が簡素化されました。ユーザーがドメインパスワードを変更すると、そのユーザーのアカウントのパスワード要件が表示されます。これで、ユーザーはパスワードポリシーに合ったパスワードを簡単に設定できます。

クライアントポリシーの強化

バージョン 16.5 では、クライアントポリシーは 14 のグループに分割され、さらに詳細なオプション設定が用意されています。このポリシーは、ユーザーのファームへのアクセスをよりきめ細かくコントロールできるように再設計され、IT 管理者によるアクセス制限・許可、固有の設定を可能にし、ファームにある企業データを保護します。 さらに詳しく

  • 接続(プライマリ接続、セカンダリ接続、再接続、コンピューター名、詳細設定)
  • 表示(設定、マルチモニター、公開アプリケーション、デスクトップオプション、HTML5)
  • 印刷
  • スキャン
  • オーディオ再生
  • キーボード
  • ローカルデバイスおよびリソース(クリップボード、ディスクドライブ、ポート、スマートカード、ファイル転送)
  • エクスペリエンス(パフォーマンス、圧縮)
  • ネットワーク
  • サーバー認証
  • 詳細設定(セッション詳細設定)
  • クライアントオプション(接続、更新、PC キーボード、シングルサインオン)
  • 詳細設定(グローバル、言語、印刷、Windows クライアント)
  • コントロールの設定(接続、パスワード、インポートとエクスポート)
  • リダイレクト

Parallels RAS 内のクライアントポリシー作成方法

クライアントポリシーでユーザーの Parallels Client インターフェイスのどの構成タブを構成可能にするかをコントロールできます。このポリシーで Parallels の管理者はタブ内の強制設定も可能です。

この機能により、Parallels の管理者は、Parallels Client 接続でParallels ファームに対してユーザーが使用できるオプションを簡単に管理・制限することができます。ユーザーの接続元やマシン(MAC アドレス)によって異なるポリシーを割り当てるように基準を設定することもできます。

セキュリティ強化

FIPS 140-2 準拠

Parallels RAS 16.5 では、FIPS 140-2 暗号化をサポートしているので、各種データ準拠規制を順守できます。FIPS 140-2 は主に米国の金融機関や医療機関などの被規制産業で採用されています。

多要素認証の合理化

バージョン 16.5 は、Microsoft Azure MFA、Duo、FortiAuthenticator の RADIUS により多要素認証(MFA)を簡単に設定できます。Azure MFA を Parallels RAS がネイティブでサポートするようになり、データセキュリティが強化され不要なデータアクセスのリスクを低減できます。

パフォーマンスカウンター

Parallels RAS カウンター数の増加

カウンターを増やして Parallels RAS サイトのパフォーマンス概要の内容をより詳しく取得できるようにしました。新しいカウンターは、システムのパフォーマンスを計測できるので、Parallels RAS Performance Monitor などのサードパーティのパフォーマンスモニタリングソリューションで使用できます。

Performance Monitor

Parallels RAS Performance Monitor は軽量のウェブベースアプリケーションであり、管理者は Parallels RAS および Parallels RAS コンポーネントをホストする Windows Server の主要なパフォーマンスメトリクスをリアルタイムで詳細に把握できます。新しいカウンターは Parallels RAS Performance Monitor に追加されます。

Microsoft App-V の統合

Parallels RAS v16.5 では、Microsoft App-V と統合し、管理者がパッケージアプリケーションを公開できるようになりました。これで、App-V の分離と独立性の機能に依存するアプリケーションの競合修正が必要なケースが少なくなります。アプリケーションのアップデートは、一元的に行え、サーバーに直接ストリーミング配信できます。さらに、App-V の構造 RDS CAL はライセンスに自動的に含まれるので、個別のライセンスは必要ありません。さらに詳しく