Parallels RAS 19
新しくリリースされた Parallels RAS 19 では、基盤として最高度の評価を受けている機能とイノベーションが取り入れられており、任意のデバイス経由で仮想アプリケーション/デスクトップに、安全にアクセスできるようになっています。
管理者に対してもエンドユーザーに対しても、シンプルな使用感を提供すると同時に、展開の柔軟性とセキュリティの向上が図られています。Prallels の目標は、企業や独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、マネージドサービスプロバイダー(MSP)が、一元化された管理コンソールからより俊敏にサービス提供を拡大できるようにすることです。
オンデマンドのウェビナーをご覧ください。
主な機能をご紹介します。
- クラウドプロバイダーとしての Amazon Web Services(AWS)
Parallels RAS 19 と Amazon EC2 の統合により、サポート対象のクラウドコンピューティングプロバイダーが拡大しました。Parallels RAS テンプレートを使用することで、管理者とエンドユーザーの操作性を統一できます。また、クラウド上で直接、またはハイブリッド環境経由で、オンデマンドのインスタンスの展開や自動拡張が可能になります。 - MSIX app attach の統合
Parallels RAS 19 と MSIX app attach の統合により、必要なアプリケーションを適切なユーザーに提供できます。MSIX パッケージの検出とインポート、ビルトインのバージョンタグによるパッケージ更新の簡素化、パッケージの署名に使用する証明書の管理、セッションホストへのアプリケーションパッケージ割り当てによる動的なアプリケーション配信をご利用いただけます。 - Let’s Encrypt 証明書管理
Let's Encrypt は、受賞歴のあるグローバルな認証局(CA)で、無料の SSL 証明書が提供されています。Parallels RAS では、特別な設定をせずに Let's Encrypt による SSL/TLS 証明書の作成を統合できるため、簡単にセキュアなユーザーアクセスを実現できます。また Parallels RAS 19 では更新プロセスが自動化されており、Parallels RAS Console から直接、証明書の発行、更新、無効化を行うことができるため、証明書の管理もシンプルです。 - 指定 URL リダイレクト
Parallels RAS 19 には、既存の URL およびメールのリダイレクト機能に加えて、特定の URL をリダイレクトする機能が追加されています。サーバーからクライアントへのリダイレクト機能により、エンドユーザー端末のリソース利用を最適化できます。たとえば、ローカルにインストールされた Microsoft Teams や Zoom などの統合コミュニケーションツールに対するリダイレクトを利用して、通話や会議の音声/映像配信を最適化できます。 - 複数の多要素認証(MFA)の提供
管理者が複数の MFA を使用できるようになりました。異なる Parallels RAS 環境を展開することなく、単一のリソースで IT 環境を合理的に管理できます。 - Parallels Client for Windows on ARM64
Parallels Client for Windows は、ARM64 プロセッサーを搭載するマシン上でネイティブに動作するよう再構築および最適化されています。これらの低負荷なシステムを利用するユーザーが、x86 および 64 ビットアプリケーションを効率的に利用できるようになりました。 - 表現的記述によるフィルタリングとポリシー
表現的な記述によるフィルタリングでは、自然言語形式を使用できるため、柔軟さを提供しつつ管理者の複雑な作業を軽減できます。表現的な記述を使用してルールや基準を設定し、ユーザーアクセスをより詳細に管理したり、指定したオブジェクトに Parallels RAS クライアントの接続ポリシーを適用したりできます。また、ログオン時間を設定してファームリソースへのユーザーアクセスを制限したり、多要素認証(MFA)要件を管理したりすることもできます。 - 電源管理
クラウドにおける仮想マシン(VM)の運用には、実際に使用されたコンピューティングリソースに対してのみコストが発生するという特性があります。VDI の VM は、通常、業務時間内にのみ使用されます。管理者は Parallels RAS の電源管理機能を活用して、 サポート対象のプロバイダープラットフォーム(Microsoft Azure、Azure Virtual Desktop、Amazon EC2 など)に存在する VM で、電源を投入したり切断したりするスケジュールを設定できます。 - メールベースのアカウント検出
Parallels クライアントから仮想アプリケーションやデスクトップへの接続が、これまで以上にシンプルになりました。エンドユーザーは、メールアドレスを入力するだけで、詳細な接続情報を得ることができます。ファーム用の冗長なサーバーアドレスや URL を入力する必要はなくなりました。すべてのネイティブ Parallels クライアントで、メールアドレス入力による Parallels RAS ファームの検索がサポートされるようになりました。 - ログオン時間のコントロール
Right to Disconnect(つながらない権利)のイニシアチブをサポートし、ログオン時間のルールを設定することでセキュリティを強化できます。Parallels RAS 19 では、公開済みリソースのログオン時間を設定できます。表現的な記述による、柔軟なルールで、アクセス許可のスケジュールを設定できます。
全機能を掲載したリストについては、Parallels RAS 19 リリースノート を参照してください。